2015年07月13日

思い出の絵本との出会い

絵本『おしいれのぼうけん』  ≪ 童心社 『おしいれのぼうけん』 ≫

 さくら保育園にはこわいものが二つあります。一つは押し入れ、もう一つはねずみばあさんです。

 お昼寝前に、ミニカーのとりっこでけんかをした さとしとあきらは、先生に叱られておしいれに入れられてしまいます。
 そこで出会ったのは、地下の世界に住む恐ろしいねずみばあさんでした。
 ふたりをやっつけようと、追いかけてくるねずみばあさん。でも、さとしとあきらは決してあきらめません。手をつないで走りつづけます―。

 かけぬけるように展開するふたりの大冒険。
  (童心社ホームページより)
 先日ブックオフへ行ったときに見つけた懐かしい絵本です。なんと108円!思わず買ってしまいました。
 ほとんどのページがモノクローム、鉛筆画の世界、どんどん想像の深みにはまり込んでいきます。
 残念ながら作者の一人 古田足日(ふるた たるひ)さんは昨年お亡くなりになりましたが、私が皆さんにお勧めしている絵本の一つです。

 私が保育士時代に、大好きなこの絵本の世界を1年かけて折々の行事に展開してみんなで楽しんだことを思い出しました。
ねずみ婆さんからのてがみねずみ婆さんからプレゼントもらったよ
生活発表会ペープサートで『おしいれのぼうけん』をしたよクリスマス会にサンタさんがねずみ婆さんをつれてきてくれました
 20年以上前の話です。
 年長クラス(6歳児)担任をしていた時のこと
 子どもたちが大好きな絵本の1つであるこの本は、80ページもある絵本なのです。
 長いので1度に読み聞かせするのは大変なので、「また明日続きにしようね」と、数日かけて読んでいきました。
 絵本の世界をみんなと共有してゆくと、その絵本の世界が現実に重なってくるように、ねずみばあさんからの手紙が、次々届くのです。
 時には、葉っぱに字が書かれた手紙だったり、この年齢では、現実の世界とごっこの世界を行ったり来たりしながら、自ら創造力をふくらませ遊びをどんどん面白く広げてゆきます。
 読み終わった後も、子どもたちの発想と思わぬ言葉に、こちらの遊び心も膨らみ、突然現実の世界にねずみ婆さんが現れたり、発表会ではみんなでペープサートを披露したり『おしいれのぼうけん』の世界は子どもたちの生活の中でもはや不可欠の存在に・・・
 今日は何があるのかとワクワク楽しみに登園してくる子も多く、遊んで遊んで遊びまくった1年で思い出深いクラスでした。
 幼いころ誰もが一度は似たような経験したと思う『おしいれのなかのぼうけん』、わくわくどきどきの冒険の世界を、大人も十分楽しめますので1度読んでみてくださいネ。



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Posted by リズムっこ at 20:12│Comments(0)日々雑感
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